** 鳥取県 智頭町への旅 **

                            〜〜2016・9・20 New〜〜
 

年に一度のスクラブル日本選手権大会。
開催地は、前年が関東なら、今年は関西というように、交互になっています。
というわけで今年は関西。その参加が副目的で、私の主目的はこちら。智頭町を旅してきました。2016年9月17日です。

新幹線で岡山へ。そこから山陽本線で上郡(かみごおり)へ。
上郡からは、智頭急行(JRではない路線)で智頭へ。
智頭急行には、こんな駅がありました。

    


宮本武蔵生誕の地に、彼の名そのものの駅名がついていました。
そして智頭駅終点のひとつ前の駅名は、「恋山形」。ベンチも待合室も、すべてピンクでした。


向井潤吉さんの絵画に出てくるような、昭和三十年代の日本の里山の風景がそのまま残る場所。
以前から行きたかった、智頭町の板井原集落へ。

    


町の観光のHPには、左のと同じ構図の写真が出てきます。向山神社から俯瞰した村の様子。
真ん中の写真は、撮る時、私自身が傾いでいたのであって、建物はちゃんと地面に垂直に建てられています。
野菊がこんな建物にとても似合っていました。


    


集落を流れる川。とてもきれいな水です。家から降りる石段があって、ここで野菜を洗ったりするのかな。
川には丸木橋が何本か架かっていて、橋は苔むしていて、風情があります。
苔むしているということは、人が通るのには使われていないということですね。


    


お昼は「歩とり」という、川のほとりにあるお店で。食事処は、ここだけ。
日曜日だと、「火間土(かまど)」というお店が、週1で営業しています。
「歩とり」のテーブルには、松ぼっくりと八角。一輪挿しには、アキノウナギツカミとミズヒキ。
右がランチ。かぼちゃスープ、ごぼうと豆腐のハンバーグ、ひじき入りコールスロー、雑穀ご飯など。ヘルシーでとても美味しかったです。
そこの住民たちの暮らしぶりをもっと知りたかったのですが。
1対1だと少しは話せる私も、集ってる住民たちのところへ入って行って、声をかける勇気がなくて。
住民たち、一軒の家の庭に集って、長い木の皮を干していました。多分、染料の元になる木の皮だと思います。


    


左はアケボノソウ。川のほとりで色鮮やかに咲いていました。
中は、アキノウナギツカミ。右が、白いゲンノショウコ。東京のより、花びらが尖がっているような気がします。
このほかにも、アゼムシロや、ミズヒキや、ツリフネソウや、白いタデや。
野の花大好き人間には、嬉しい出会いがいっぱいありました。


    


左は、智頭町の中心街を流れる千代(せんだい)川。川に沿って、桜並木の遊歩道があります。
今は葛の花が終わって、彼岸花がこれから盛りになるのかな。
中は「杉神社」の不思議な鳥居。右が、神社の奥の滝。


    


智頭町の一番の名所は、街道沿いの古い町並み。格子戸のある家々です。
文化財、石谷家住宅の二階からの景色。
右は、道標。四角柱は、明治時代のものだそうです。
この道を進んだところに、「夏子の酒」に登場した蔵があります。


帰りは智頭急行で、上郡へ戻り、さあ改札を出たらトイレだ、と思いきや。
行きの時に寄った、改札の外のトイレにまた行こうとしたのですが。
智頭急行の上郡駅から、JRの上郡駅へは、改札を出ずに、階段の上り下りも無しに、ホームを歩いてスーッと行けるのでした。
そしてすぐ電車が来ちゃったものだから、焦って乗っちゃって、そのまま大阪までトイレに行かずじまい。
トイレの遠い人には便利な乗り換えだけれど、私には苦しかった。
今回の旅の反省点は、「トイレに出会ったら、綺麗じゃなさそう、という予感がしても、とにかくそこで用を足したほうがいい。」
それから、「はにかんでないで、旅先でそこの住民に話しかけてみる。普段の暮らしぶりを聴かないなんて、もったいない。」でした。


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